電動グリッパーは停電後もワークを保持できますか?

無通電時の保持能力と電源復旧時の動作は、別々に資料で確認しましょう。把持力の数値や指の位置情報だけでは、両方は判断できません。

独立した3枚の資料カード。Aは電源中断の記号、Bは疑問符付きの錠、Cは疑問符付きの円形矢印。
オリジナルの概念図です。A:中断事象を説明する。B:保持能力の根拠を求める。C:復旧時の動作を確認する。グリッパーの機構、電源回路、承認済みの復旧手順は示していません。

まず型式と中断事象を明確にする

「電動」という名称やカタログの把持力だけで、停電後も保持できるとは判断できません。選定する型式について、電源を失った際の動作を記した資料と、その適用条件・制限を求めてください。

Robotiqのメーカー記事は、グリッパーだけの電源喪失と、より広い範囲の設備中断を取り上げ、ワーク、動作、落下した場合の影響も検討しています。案件で確認すべき事象を説明してください。ロボットの停止とグリッパーの電源喪失を同じ事象として扱うべきではありません。

保持能力と位置の把握は別の機能

SCHUNKの現行EGUシリーズページでは、把持力の維持とワーク喪失検出を挙げています。一方、再起動時に原点復帰を要しないことは、絶対値エンコーダーと関連付けています。いずれもその製品の機能であり、CT-EGの仕様ではありません。

保持能力の説明が、どの仕様、装着する指、ワーク、把持方向、荷重、使用条件を対象にするかを確認してください。どの位置情報が引き続き得られるかも別に尋ねます。位置が分かることや通常の把持力の数値だけでは、指を装着したグリッパーが無通電でワークをどれだけの時間保持できるかは分かりません。

電源復旧後の動作も個別に確認する

パスに20190524と記されたRobotiq 2F-85/2F-140汎用版制御マニュアルのアーカイブには、電源喪失後の有効化の要件があり、有効化時には校正のためグリッパーが動くとの警告があります。復旧の検討が別途必要となる理由を示す、特定機種の過去の例です。

選定する型式とファームウェアに適用されるマニュアルと書面説明を求めてください。どの操作で指が動く可能性があるか、保持中のワークをどう扱うか、復旧手順を誰が定めるかを確認します。本文は有効化コマンドや、電源遮断、停止の発生、吊り下げたワークでの試験を指示するものではありません。

確認できる情報を添えて問い合わせる

候補のグリッパー、指の設計、ワークの質量と形状、接触面、把持姿勢、想定する動作を提示し、確認が必要な中断・復旧の状況を明記してください。案件の責任者が適用資料に基づいて対策案を評価し、必要な検証を定めることが必要です。

CBOXTECはロボットアームとグリッパーを供給します。提案するCT-EG構成の停電時保持、復旧動作、安全面での適合性には、機種別の根拠と案件ごとの確認が必要です。問い合わせによって、これらの能力やセル全体のシステム統合サービスが確定するわけではありません。

メーカー参考資料

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